「まだ分割返済しているけど、どうやってiPhoneを売ったらいい?」「支払期間中はiPhoneが売れないと聞いたけど本当?」など、iPhoneの売却方法や売却条件について疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
分割返済中にiPhoneを売る場合は、気をつけなければいけないことは多いです。何も知らずに売却を進めていくと、後悔する可能性もあります。
そこで今回は、分割返済中のiPhoneを売る場合の注意点や売り方、売る際に知っておきたい知識について紹介しています。
この記事をご覧いただくことで、分割返済中のiPhoneでも安心して売却及び買取依頼を進めていけるようになりますので参考にしてください。
目次
1.手持ちのiPhoneの買取を申し込む前に残債の有無をチェック
iPhoneの買取を申し込む前に、まず残債ありかなしかについてチェックしましょう。残債の有無によって、iPhoneの買取価格が変わってきますし、最近は売ることが難しい可能性が高いです。
まずは、iPhoneの残債の有無をチェックする方法や赤ロム・白ロムの違いについて見ていきましょう。
1-1.iPhoneなどスマホの残債あり状態とは
iPhoneなどスマホの残債とは、本体代金の払い残しのことです。ドコモやソフトバンク、auなどの大手キャリアや楽天モバイルなどのMVNO、どちらでiPhoneを購入する場合も、本体代金は一括払いもしくは割賦払いが基本です。
しかし、iPhone 15 Pro Max 189,800円〜、iPhone 15 pro 159,800円〜、iPhone 15 124,800円〜、iPhone 14 112,800円〜など、いずれも高額なため一括払いはなかなかハードルが高いものです。※価格は2023年12月時点(AppleStore)
そのため多くの人が本体代金を分割で支払える割賦払いを利用します。割賦払いは12ヶ月や18ヶ月、24ヶ月などに分割して支払い、手数料がかかるため、一括払いよりも総支払額は高くなります。
割賦払いの返済期間終了後であれば残債はありませんが、返済期間途中でiPhoneを売る場合は払い残しがある状態となります。
ちなみに、iPhoneを売る・売らないどちらにしても、残債がどれくらいあるかは自身で把握しておくことは大事です。残債がある場合は、売却金額や買取業者の取扱いも変わってくるため注意しましょう。
1-2.iPhone残債の有り無しはどうやって見分ける?
iPhoneの残債の有無については、簡単に調べることができます。残債の有無は、ドコモ、au、ソフトバンクのそれぞれが提供している「ネットワーク利用制限携帯電話照会」サイトで確認が可能です。
もし、割賦払い途中で支払いが滞った場合、ネットワーク利用制限がかかってiPhoneが利用できなくなるため、ネットワーク利用制限という呼び方がされています。
キャリアのネットワーク利用制限携帯電話照会サイトでiPhoneのIMEI番号(半角数字15桁)を入力すれば、以下のいずれかの判定結果が表示されます。
このような簡単に判定できるサイトもございます。
・「◯」:完済
・「△」:割賦払い中(残債あり)
・「☓」:ネットワーク利用制限中
◯が表示されれば、割賦払いは既に完済している状態のため残債はありません。△の場合は、残債ありとなります。そして、☓が表示された場合は支払いを滞納しているためネットワーク利用制限がかかっておりiPhoneの通信は利用できません(赤ロム)。
このように、簡単に残債の有無を調べることが可能です。具体的な残債の金額を知りたい場合は、キャリアに問い合わせるか明細から確認できます。
また、iPhoneのIMEI番号は、「設定」→「一般」→「情報」を開くと載っています。
1-3 iPhoneの赤ロムや白ロムとはどういう意味?
iPhoneの中古サイトや買取業者の情報を見ていると、「iPhoneの赤ロムには注意」「白ロムなので安心」「赤ロム保証付き」など、「赤ロム」や「白ロム」という言葉がたくさん出てきます。
iPhoneが赤ロム・白ロムどちらの状態であるかによって、買取金額は大きく変わってきますので、それぞれが指す内容をしっかりと把握しておきましょう。
- 赤ロム
赤ロムとは、ネットワーク利用制限がかかっている状態です。赤ロムのiPhoneは、支払いを滞納していることなどが原因として考えられます。
また、盗品や紛失扱いになっているiPhoneが販売されている場合も赤ロムになります。ネットワーク利用制限は原則解除されることがありませんので、赤ロムのiPhoneは購入しない方がいいですし、売る場合も条件が難しくなります。販売したキャリアの回線は一切利用できません。
ネットワーク利用制限携帯電話照会で確認した場合、☓が表示されます。
- 白ロム
白ロムとは、ネットワーク利用制限がかかっておらず、SIMカードが挿入されていないiPhoneのことです。そのため、SIMカードを挿入さえすれば何ら問題なく使えます。つまり、iPhoneの未使用品や新古品、中古品で普通に使える端末が白ロムです。
ネットワーク利用制限携帯電話照会で確認した場合、◯か△が表示されます。
2.「残債あり」で分割返済中のiPhoneは売れないの?
「iPhoneに残債があると売れない」「残債がない方が売りやすい」など聞いたことがある人も多いのではないでしょう。残債がある・なしの違いで、買取業者の評価は変わってきます。
ここでは、事前に知っておきたい残債ありiPhoneの買取情報について見ていきましょう。
2-1.残債があっても必ずしも売れないわけではない
iPhoneの残債があるからといって、中古ショップに売れないわけではありません。なぜなら、残債ありのiPhone=赤ロムというわけではないためです。支払いの滞納がなければ残債があっても問題ありません。
そもそも、iPhoneを一括支払いで買う人はそれほど多くはなく、たくさんの人が24回などの割賦払いを利用します。そのため、払い残しがある状態で売りに出すのは珍しいことではないのです。
もちろん、残債があって赤ロムの状態だと売ることは難しくなりますが、赤ロムでない残債ありの状態であれば問題なく売ることが可能です。
ネットワーク利用制限携帯電話照会が△であっても、売れないわけではないことを覚えておきましょう。
2-2.売ろうとする前にまずキャリアのサイトで残債をチェック
iPhoneの売却を考えた場合は、まずは各キャリアのネットワーク利用制限携帯電話照会サイトで残債をチェックするようにしてください。一括払いで購入している場合は問題ありません。しかし、割賦払いで購入して2年前後経つなど完済しているかどうかわからないタイミングであれば、必ず残債の有無をチェックしたうえで売るようにしましょう。
残債の有無で買取金額が変わる可能性もあるため、把握しておくことはとても大事です。
2-3.残債があると何故売りにくい?
以前は、ネットワーク利用制限携帯電話照会で△の状態だと買取を断られることもありました。なぜなら、△の状態だと今後赤ロムになる可能性もあるためです。
最近では残債があっても赤ロムでなければ、買取してくれる業者はたくさんあります。
しかし、今でも△の状態だと業者が買取しないケースがあるため注意しましょう。
業者に売る場合もフリマサイトなどで個人に売る場合も、1番売りやすいのは残債がない状態です。残債があっても売れる業者はいくつかあります。しかし数は非常に少なく残債がない状態と比べると売りづらさもあるので、早めの完済を目指すのもいいでしょう。
1番売りやすいのは残債がない状態ですが、残債があっても赤ロムでなければ、売却の際に困ることは少ないです。
2-4.メルカリやヤフオクに残債ありiPhoneを売りに出すことは規約違反
最近ではヤフオクなどのネットオークションサイト、またメルカリやラクマなどのフリマアプリでもiPhoneを売ろうとする人がいます。しかしこういったサイトやアプリでiPhoneの個人間売買を行うことは規約違反に該当します。売り出しても取り消されることが多いですし、トラブルの発生源にもなります。安全に買い取りしてほしいのであれば、こういったサイトやアプリは避けて、信頼できる買取サイトに依頼しましょう。
3.赤ロム・残債あり買取専門店なら高額買取も
前述のとおり、残債があるiPhoneだと買取拒否が多いです。トラブルの発生源になるので、どのショップも買取拒否を進める傾向にあります。
上記の赤ロム・残債あり買取専門店「iPhoneMart」であれば残債あり・赤ロムも問題なく高価買取が可能です。
残債がある場合の対処法には2つあります。
分割中・ネットワーク利用制限中にすぐに売る方法と、残債を一括払いして完済し売る方法です。
まずは赤ロム・残債あり買取専門店に査定見積もりを取り、買取額と分割残債の差を比較し利益が多い方を選択しましょう。
一括払いをしたい場合は、各キャリアで進め方が異なりますので、事前に手続き方法を確認したうえで進めてください。
3-1.解約違約金をできるだけ支払わないようにするには
12ヶ月や24ヶ月、36ヶ月など、割賦払いの支払い期間中に売却する場合は、解約違約金が発生してしまいます。元々、決まっていた契約期間が満了する前に解約をするためです。
iPhoneを売る場合、「3万円〜4万円お金が入ってくる」など、売却代金を得ることだけを考えてしまいがちですが、契約違約金というコストが発生する可能性があることも理解しておきましょう。
解約違約金が発生するケースは以下の3つです。
・途中解約した場合
・更新月以外に解約をした場合
・契約期間内に他社への乗り換えや機種変更をした場合
そのため、契約期間満了を迎える前にiPhoneを売る場合は、「売上代金−(解約違約金+諸費用)」が手元に入ってくるお金になります。
基本的にiPhoneなどスマホの契約期間は、自動更新となっています。たとえば2年契約の場合、契約終了月に解約をしないと、さらに2年間の契約が自動更新されてしまいます。更新月に解約手続きをすれば解約違約金は発生しませんが、更新月を過ぎると新たな契約期間がスタートしますので、次の更新月を迎えるまでは解約をすると解約違約金が発生します。
解約違約金はドコモ・au・ソフトバンクともに9,500円かかりますので、できるだけ余計なコストをかけなくていいように、更新月に解約をして売却するといいでしょう。
もし、iPhoneの契約月や契約期間、更新月がわからない場合は、以下のサイトへアクセスすることで調べることができます。
・ドコモ:「My docomo」
・au「お客様サポート」
・ソフトバンク「My SoftBank」
あと少しで更新月を迎える場合は更新月まで待ち、更新月がまだ先の場合は解約違約金を支払ってまで今売った方が良いか考え、メリットが大きいのであれば売却を進めましょう。
4.買取で新機種に変えれば色々なメリットが有る!
現在使用しているiPhoneを売り、新しい機種に変えればさまざまなメリットを享受することができます。主なメリットは以下のとおりです。
- 最新機種を使える
現在使用しているiPhoneを売って、最新のiPhoneに変更すれば、より便利で快適なスマホライフを送ることができます。iPhoneに限ったことではありませんが、最新機種に変われば処理速度がアップし、今まで以上にサクサクインターネットやゲーム、動画視聴が可能です。売却して得たお金を最新機種の購入金額に充てれば、実質負担額も少なくて済みます。使い勝手の良い最新機種を楽しみましょう。
- 格安SIMに変更できる
現在、ドコモやau、ソフトバンクなど大手キャリアでiPhoneを使っている人も多いことでしょう。通信料金を少しでも安く抑えたい方は、iPhoneの売却を機に格安SIMに変更することが可能です。大手キャリアの場合、安い料金プランを選択しても月5,000円〜6,000円程度はかかってしまいます。
しかし、格安SIMであれば、月1,000円〜2,000円程度に抑えることが可能です。年間で4万円〜5万円程度通信料金を節約できる可能性もあり、大変お得です。格安SIM業者や料金プランによっては月1,000円以下に抑えることもできますので、1度シミュレーションをおこない比較してみるといいでしょう。
- 特典・お得なサービスがある
新しい機種を購入する業者やタイミングによっては、「●●円割引」「△△円キャッシュバック」など、さまざまな特典・お得なサービスを受けることができます。通常よりも安く・お得に最新機種を購入することが可能です。
このように、現在のiPhoneを売って新機種へ変えれば、さまざまなメリットがあります。基本的に時間が経つほど業者の買取金額は安くなっていきますので、売却を考えている人は少しでも早く行動するようにしましょう。